ガスケットの寿命、交換時期について
ガスケットの寿命は、それぞれの熱交換器の運転温度、温度変化、圧力変化、流体との相性、熱交換器の設置環境、整備間隔(開放頻度)など、さまざまな条件により異なるので、一概に何年と決める事は困難です。
ガスケットの寿命目安
運転条件 | 耐久年数 |
冷水(30℃以下) | 5~6年 |
温水(30~100℃) | 3~5年 |
高温水・スチーム (100℃以上) | 1~2年 |
ガスケットがそろそろ寿命であると知らせる兆候は、多くの場合、流体温度が低い始動時や高温の流体が止められた時の液漏れです。これをコールドリークと呼んでいますが、ガスケットのシール性能が一定期間の使用により衰えたときに起こります。
コールドリークとは

ガスケット(合成ゴム製)は、経年劣化や加熱・冷却の繰り返しにより、弾性が低下してゆき弾性が低下したガスケットは、熱交換器の運転停止後に機器の温度が下がると、ガスケットのシール性が悪くなり、外部への漏洩が発生します。運転を再開し、機器温度が上がるとガスケットの弾性が戻るため、漏洩は止まります。このような現象をコールドリークと呼び、速やかなガスケットの交換を推奨しています。